2022年大会結果発表

クラシック部門




審査総評 長友修一

3年ぶりの開催になった今回のコンペティションにつきまして 技術、味覚の審査をさせていただいた全員からの審査総評をまとめてお伝えいたします。
まずは、久しぶりの大会に対するエネルギーを感じて良かったというのは審査員全員からの意見です。

◎味覚審査総評
① 作品名・創作コメントについて
・全体的にはオリジナリティーのあるネーミングが多くて良かったが、言葉の意味を伝えていない作品があった。
・創作コメントの文章が分かりづらい作品があった。また句読点の使い方の工夫が欲しい。
・過去の作品と酷似したネーミングをつける場合は注意が必要。
・ネーミングと創作コメントと作品のバランスが良く、ストーリー性を感じた作品には評価を高くした。

② 味覚について
・バランスの良い作品が多かった。シロップのフレーバーが良いアクセントになっている作品が数点あった。
・少ない材料で上手にまとめている作品に好感が持てた。
・副材料を上手に使えている作品が多く感心した。
・フルーツリキュールベースの場合、甘くなりすぎないよう注意が必要。
・作品が“一杯を全部飲み切るもの”という意識を持ってほしい。
・良く冷えた作品が多く良かった。
・香りが立たない作品が少なくなく、残念だった。工夫が必要。
・スノースタイルにする効果が薄い作品があった。
・分離してしまっている作品があった。創作する際に注意が必要。

③ デコレーション・ガーニッシュについて
・グラスに合うデコレーションができている作品が多かった。一方、飲むときに邪魔になるデコレーションが数点あった。
・フルーツピールのカット面が美しくない作品があった。工夫してほしい。
・デコレーション素材の香りが作品の香りにそぐわないものがあった。
・ピールが乾いている作品は美味しそうに見えないので注意してほしい。
・花は、どうせ使うならキレイに咲いているものを使うべき。

◎技術審査総評
・経験値の高い選手とそうでない選手が分かりやすかった。だが、良い表情で臨む選手が多かったのがうれしかった。
・グラスの容量に対しての仕込み量が適切だと感じた選手が多くなかった。
・メジャーカップを無駄に多数回使用すると誤差が出やすくなる。
・ボトルからメジャーカップへ、またボトルから直接シェーカーに注ぐ場合も、一定の流量を出せるよう練習した方が美しいと思う。
・チルドの氷を切る、グラスにタオルを当てる、などのアクションについて、そもそもの意味を理解してほしい。
・シェイクの動作が効率的(良く冷え、混ぜ、空気を入れる)な選手には加点した。
・心地よいスピード感のある選手は全体として良かったので加点した。

来年のコンペティションに向けて、切磋琢磨いたしましょう!  長友修一

フレア部門


審査総評 北條智之

フレア部門に出場された皆様、大変お疲れ様でした。
今回は近年のルーキーでの入賞者から国内外で優勝経験豊富なメンバーまで出場頂き、お陰様でゲストも見応えのある大会であったかと思います。
コロナ禍で技術を錆びつかせることなく練習を続け、それぞれ素晴らしい発表をして下さり有難うございました。

今回のルーティーンの練習量が足りず少し崩した印象がありましたが、プロの選手の皆様はスコアシステムをしっかり理解した上で、それぞれが選んだ演技構成でチャレンジし、難易度がありクリエイティヴィティーで、曲をしっかり意識し、エンターテイメント性も高いルーティーンであったかと思います。 他の選手におかれましても短い期間に素晴らしい成長ぶりで驚かされました。

今後の活躍に期待したいと思います。

クリエイティブ部門


審査総評 中垣繁幸

クリエイティブ部門にはシェイク・ステアについてなどの定点的な審査項目はありませんが、総合的テクニカルの審査は行われています。今回はこちらの点数の低い選手が目立ちました。
総合的テクニカルの審査というものを、例えを音楽にしますと、使う楽器(器具)、演奏スタイル(メイキングスタイル)は自由なのですが、演奏が上手いか下手かは、素人のリスナー(お客様)にもすぐ伝わりますよね。ということです。厳しいようですが、この部分のレベルアップをお願いします。

もうひとつは今回「自家製」の材料が多く見受けられました。
クリエイティブ部門ではこれらの使用を認められていますが、せっかく美味しいカクテルレシピを公開するのに、他のバーテンダーが再現できないレシピでは審査項目にもある「商品価値」の部分を下げてしまうことに繋がってしまいます。自家製素材には他のバーテンダーにも伝わりやすい表現、内容のものを選択されることをお勧めします。
多くの人に愛されるクリエイティブなカクテルの誕生を楽しみにしています。

大会の模様



出場者一覧

クラシック部門

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フレア部門

2022年出場者一覧

クリエイティブ部門

2022年出場者一覧

チケット

¥4,000(当日会場にて販売)

開催内容

開場 12:30 開演 13:00
第一部・クラシック部門
第二部・フレア部門
第三部・クリエイティブ部門

主催

横濱インターナショナルカクテルコンペティション実行委員会

協賛協力

株式会社 石川酒販

協賛メーカー

  • アサヒビール㈱
  • ㈱ウィスク・イー
  • CTスピリッツジャパン㈱
  • キリンビール㈱
  • 国分首都圏㈱
  • ㈱サクラオブルワリーアンドディスティラリー
  • サッポロビール㈱
  • サントリー㈱
  • ジャパンインサイト㈱
  • 三陽物産㈱
  • ㈱堤酒造
  • ディアジオジャパン㈱
  • 日本酒類販売㈱
  • ㈱明治屋
  • MHDモエヘネシーディアジオ㈱
  • レミーコアントロージャパン㈱

お問合せ

横濱インターナショナルカクテルコンペティション実行委員会事務局
担当 秋山正治(鎌倉 クルベル・キャン)0467-23-7737